中小企業者のデジタル化の推進

プロモーションのデジタル化(1)WEBサイト活用による集客・販促

ホームページは、あなたの代わりに24時間営業してくれる営業マン

コロナ禍も落ち着きを取り戻し、熊本の繁華街や商業施設、観光スポットなどでは、あの頃のような多くの人の流れが戻り賑わいを取り戻しています。また、台湾からのTSMC進出なども追い風となり、某ビジネスホテルは、2023年9月の宿泊稼働率が開業以来の最高稼働率となっており、熊本の繁華街で10年目を迎えた飲食店では、10年の営業の中で最高売上を上げるなど、熊本経済には眩いばかりの明るい光が満ち溢れています。

しかし、これは全ての企業という訳ではなく、明暗が分かれているのも現状です。
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今は、スマートフォンで「いつでも」「どこでも」欲しい情報を入手することのできる時代です。WEB戦略は、24時間営業してくれる営業マンでなければなりません。

点と点を繋ぎ円に

WEB戦略と聞けば、企業やお店のホームページを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
今では名刺に匹敵するほど持っていて当たり前のツールとなっているホームページ。近年のホームページは、高解像度の写真や画面いっぱいの映像を用いてサービスを紹介したり、細かい動きで魅了するなど、インターネット回線速度や閲覧端末機器の進化で、見惚れてしまう程のホームページが多く存在します。
ホームページやネットショップを作れば「儲かる」「成功する」と思われている方が多くいらっしゃいますが

答えは「NO」です。

置き換えれば、ホームページを公開した事は、道沿いに店舗をオープンしたことと同じです。偶然にもその前を通ってくれる人がいれば、来店に繋がるかも知れません。しかし、より多くの方に認知していただくためには、折込チラシやTVCMなどの広告宣伝が必須となります。同業者のホームページはネット上に星の数ほど存在します。

性質上、情報を得たい人が自らキーワードで検索して見に来てもらうのがホームページ。そこでどうやって検索された時に上位表示させるか?が勝負となりますが、残念ながらお金を持っている企業には到底勝つ事はできません。そして、知識や技術がなければ、ホームページの更新ができないという性質があり、更新管理ができなければ、永遠に同じ情報が掲載され続けます。
私はこれを「静的」と言っています。

その真逆の性質を持つのがInstagramやFacebook、YouTube、TikTokなどのSNSです。友達やフォローしている自分と共通点が多い人の「美味しい」「楽しい」「便利」などの体験談が嫌でも届くため、友達の体験なら間違いないと「食べてみたい」「行ってみたい」「使ってみたい」に繋がります。そして、「いいね!」「シェア」で情報が拡散していきます。これは情報があなたを見つけてくれる真逆の性質で、友達や知人が勝手に営業マンになり情報を拡散してくれるSNSを「動的」と言っています。

では、SNSがあれば十分なのでしょうか?
これも答えは「NO」です。

WEB戦略で勝ち抜いていくためには、Google対策、SNS対策、その他その業種業態で必要不可欠なサービスなど、一つを極めるのではなく、全ての点と点を繋げ円にすることが重要です。

神山三郎

神山 三郎

こうやま さぶろう

株式会社リンキット 代表取締役